「推しのイラストでTシャツを1枚だけ作りたい」「イベント用にオリジナルグッズを少しだけ形にしてみたい」。そんな”ちょっとだけ”の願い、ここ数年で本当に増えました。
オリジナルTシャツもグッズも、今は1枚・1個から制作できます。デジタルプリント技術の進化で、個人でも気軽にオリジナルアイテムが作れる時代です。この記事では、初めてグッズを作る方に向けて、費用相場・おすすめのプリント方式・注文の流れ・失敗を防ぐコツまでまるっとお伝えします。
オリジナルTシャツ・グッズは本当に1枚・1個から作れる?

はい、作れます。DTGプリントやUV印刷などデジタル方式が普及したおかげで、1枚・1個からの制作はもはや当たり前になりつつあるんです。
小ロット対応が広がった背景
ほんの数年前まで、オリジナルTシャツといえば「最低ロット30枚〜」が常識でした。シルクスクリーン印刷では版(はん)を作る工程が欠かせず、少量だとどうしても割高になっていたのが現実。
転機になったのがDTG(ダイレクトトゥガーメント)やDTFプリントの登場です。版が不要なインクジェット方式なので、1枚でもフルカラーで高品質に刷れるようになりました。推し活ブームやクリエイターエコノミーの盛り上がりも追い風に。個人クリエイターがBOOTHやイベントで販売する少量グッズも、こうしたデジタルプリントの技術あってこそ実現しています。
1枚・1個から作れるアイテム一覧
小ロット対応のアイテムは想像以上に豊富。代表的なものを表にまとめました。
| アイテム | プリント方式 | 最小ロット |
|---|---|---|
| Tシャツ・パーカー | DTG / DTF | 1枚〜 |
| トートバッグ | DTG / DTF | 1枚〜 |
| アクリルキーホルダー | UV印刷 | 1個〜 |
| アクリルスタンド | UV印刷 | 1個〜 |
| 缶バッジ・ステッカー | UV印刷 | 1個〜 |
| スマホケース | UV印刷 | 1個〜 |
| マグカップ | 昇華転写 | 1個〜 |
「こんなものまで1個から?」と驚くかもしれませんが、選べるアイテムは年々広がっています。オリジナルグッズは1個から作れる?単品制作の方法と選び方のコツでアイテムごとの特徴をさらに掘り下げているので、あわせてチェックしてみてください。
1枚・1個から作るときの費用相場はどのくらい?

Tシャツ1枚あたりの費用目安は、おおよそ3,000〜5,000円前後(ボディ代+プリント代込み)。アクリルグッズなら500〜1,500円程度が一般的な相場です。デザインの大きさやアイテムの種類で変わるため、あくまで参考値として押さえておきましょう。
Tシャツ1枚の費用内訳
Tシャツの費用は「ボディ代(無地のTシャツ本体)」と「プリント代」に分かれます。
- ボディ代: 生地の厚み(オンス)やメーカーで500〜1,500円ほど
- プリント代: DTGで片面1箇所あたり1,500〜3,000円ほど
1枚だけの注文だとプリント代の比率が高くなるのは事実。でも、シルクスクリーンで1枚だけ作ろうとすると版代だけで数千円かかることを考えると、DTGやDTFの「版代ゼロ」はかなりのメリットです。数十枚まとめる予定がないなら、デジタルプリントのほうが圧倒的にコスパが良いと感じるはず。
アクリルグッズ・缶バッジなどの費用目安
UV印刷で作るアクリルキーホルダーは1個あたり500〜1,500円程度。缶バッジやステッカーなら数百円から作れることもあり、「お試しで1個だけ」という使い方にぴったり。サイズが大きくなるほど単価は上がりますが、手を出しやすい価格帯ではないでしょうか。
費用を抑える3つのコツ
少しでもコストを下げたいなら、以下のポイントを意識してみてください。
- プリント面を片面1箇所に絞る: 前後2面に刷ると料金もほぼ倍に。ワンポイントなら左胸や背面上部に絞るのも手
- 友人とまとめて注文する: 数枚まとめるだけで単価がぐっと下がるサービスは多い
- デザインサイズを必要最低限にする: プリント範囲が大きいほど費用が上がるため、見せたい部分にフォーカスするのが賢い選択
小ロットに強いプリント方式の選び方

小ロット制作で満足のいく仕上がりを得るカギは、アイテムに合ったプリント方式を選ぶこと。【2026年版】オリジナルグッズ制作のプリント手法を徹底比較!あなたに最適な選び方ガイドで全方式を比較していますが、ここでは小ロットに特に強い2タイプを紹介します。
DTG・DTFプリント(Tシャツ・布もの向け)
DTGプリントは、Tシャツに直接インクを吹きかける方式。写真やグラデーションの再現力が高く、洗濯にも強いのが特長です。綿素材のTシャツやトートバッグとの相性が抜群。
一方、DTFプリントは専用フィルムにプリントしてから熱圧着するタイプ。綿にもポリエステルにも対応できるオールラウンダーで、濃色のボディでも鮮やかに仕上がります。1枚からフルカラーで!最新の「DTFプリント」が小ロット制作の悩みを解決する理由で詳しく解説しているので、気になる方はぜひ。
どちらも版が不要なので、1枚でも版代はかかりません。
UV印刷(アクリル・硬質素材向け)
アクリルキーホルダーやスタンド、スマホケースなどの硬質素材にはUV印刷が最適です。UV硬化インクを素材に直接噴射し、紫外線でその場で硬化させるため、高精細でツヤのある仕上がりに。1個からの小ロットにも対応しやすく、多品種少量のグッズ制作に向いている方式です。
推し活のイベントで「アクスタとキーホルダーを1個ずつ」のように、異なるアイテムを少しずつ作りたい場面でもUV印刷なら柔軟に対応できます。
注文から届くまでの3ステップ
「1枚だけの注文って面倒そう…」と感じるかもしれませんが、流れはとてもシンプル。3ステップで完了します。
Step1 デザインデータを用意する
プリントしたいデザインのデータを準備しましょう。スマホアプリで描いたイラストや撮影した写真でもOKですが、仕上がりの品質を上げるなら解像度300dpi以上・カラーモードCMYKがベスト。
入稿データに自信がない方は、入稿データの作り方ガイド|オリジナルグッズで失敗しない5つのコツを先に読んでおくと安心です。最近はIllustratorやPhotoshopがなくても、CanvaやibisPaintで作ったデータを入稿できるサービスも増えています。
Step2 アイテム・仕様を決めて入稿する
Tシャツなら生地の種類・カラー・サイズ、グッズならアイテムの型番やサイズを選びます。ボディの素材選びで迷ったときは、オリジナルTシャツ素材の完全ガイド 生地の種類と厚み(オンス)の選び方が参考になるはず。
仕様が決まったらデザインデータを入稿。多くのサービスでは仕上がりイメージのプレビューが表示されるので、位置やサイズ感をその場で確認できます。
Step3 仕上がり確認・受け取り
入稿データに問題がなければ、あとは届くのを待つだけ。1枚・1個の小ロット注文なら、5〜10営業日程度が一般的な目安です。急ぎの場合は短納期オプションに対応したサービスを選ぶとよいでしょう。
届いたら実際の色味やプリント位置を確認してみてください。画面上のプレビューと実物では、生地の質感や色の見え方が微妙に違うことも。次回以降のオーダーに活かせるので、仕上がりの写真を撮っておくのがおすすめです。
小ロット制作で失敗しないための5つのポイント

1枚・1個だからこそ、失敗のやり直しはちょっと痛い出費になりがち。ここでは現場でよく見かけるミスとその対策をまとめました。
データの品質をしっかり上げる
- 解像度が低い画像を拡大すると、プリントがぼやけてがっかり…なんてことに。スマホの写真をそのまま使う場合は、元画像の解像度を必ず確認しましょう
- RGBデータで入稿すると、画面で見た色と仕上がりの色にズレが出やすくなります。印刷向けのCMYKに変換しておくのがおすすめ
- 背景を透過にしたい場合は、PNG形式で保存するのを忘れずに
素材とプリント方式の相性を確認する
ポリエステル素材にDTGプリントを指定すると、インクがうまく定着せず剥がれてしまう可能性があります。素材とプリント方式のミスマッチは、仕上がりに直結する重要ポイント。
- 綿素材 → DTG、DTFがおすすめ
- ポリエステル → 昇華転写、DTFがおすすめ
- アクリル・硬質素材 → UV印刷
事前に「このアイテムにはどのプリント方式が使えるか」を確認するだけで、失敗のリスクはぐっと減ります。
著作権・肖像権を必ず確認する
推し活でグッズを作りたいなら、この話題は避けて通れません。自分で描いたオリジナルイラストや自分で撮った写真ならもちろんOK。ただし二次創作の場合は、権利者のガイドラインを事前に確認してください。
芸能人やVTuberの写真をそのままグッズにする行為は、肖像権の侵害にあたる可能性があります。「個人で楽しむだけだから大丈夫」と思いがちですが、制作を依頼する時点で注意が必要です。詳しくは文化庁の著作権に関するページも参考にしてみてください。
まとめ
オリジナルTシャツ1枚・グッズ1個からの制作は、デジタルプリントの進化で誰にとっても身近な選択肢になりました。この記事のポイントをおさらいします。
- 1枚・1個から作れるアイテムはTシャツからアクリルグッズまで豊富
- Tシャツ1枚ならおおよそ3,000〜5,000円前後が費用の目安
- 小ロットにはDTG・DTF・UV印刷がコスパ抜群
- 入稿データの解像度・カラーモード・素材との相性が仕上がりのカギ
- 二次創作グッズは著作権・肖像権の確認を忘れずに
「まずは1枚だけ試してみよう」。その一歩を踏み出す価値は、きっとあります。あなたの「好き」をカタチにするところから、オリジナルグッズの楽しさが始まりますよ。
